iNinja開発記録 その1
Sunday, 08 March 2009 20:05

「iNinja」をリリースする前後から、知人から「俺もMac買ってAppStore用のアプリ作ってみたいからいろいろ教えてよ」という問い合わせが激増しましたが、かくいう私もMacを買えばAppStoreに出せるアプリが作れるのかな?というところからの始まりでした。これから数回に分けて、そんな暗中模索の日だったところから、iPhone用のゲームを一本仕上げるまでに至るお話を公開していきたいと思います。(なぜこういったものを公開したかの理由はこちらです)  宮川

 

まずは盛り上がりを伺う

 

iPhoneの発売初日、その盛り上がりは私は傍観してたタチで、その日は極度の多忙の中、iPhoneを買って来た人 の喜びを横目に「凄そうだ、でも今は時間が無い」という案配だったのですが、私の流儀として、ゲームの仕事をしてて盛り上がりを見逃すのはチャンスを逃すことそのもの、としてるので、よく吟味する時間もないまま、熱気を察してiPhoneを買いました。

そして、早速AppStoreにて、人気のアプリを片っ端からダウンロードしてみて、「え!こんなに綺麗で高速に動くの!?」とiPhoneの器にいきなりびっくり。

iPhone発表会のJobs氏の誇らしげな言葉「You had me at scrolling.(スクロールを見たときにもう惚れた)」そのまんまの状態でした。

また、Appleのサイトで開発者アカウントをとり、仕様書を読む(これがとてつも無く長い)のと同時に「これは相当いろいろできるなぁ」 と思いつつ、どんなのが面白かな?というのをこつこつと手帳に書き溜め始めます。

 

iPhoneアプリを作ってみよう!

開発の始まり「アイディア出し」

 

私が好きなやり方では、iPhoneより小さい大きさの手帳に、実際の画面と同じくらいの大きさでゲーム画面を想定したスケッチを書き溜めることで、30個くらいのアプリのアイディアを書いてみた。

↑のスケッチはiNinjaじゃないけど(しかし目がつぶれるほど字が汚い)こんな感じのスケッチをばりばり書き溜めて、ゲームが膨らみそうなものは別ステージのスケッチをどんどん書き足して、いいペースで伸びそうなものをさらに絞り込んでいく。

しかし、このサンプルもそうだけど、片っ端から似たようなアプリがどんどんリリースされてくので、ある程度伸びても、さすがにモロ被りのモノは伸ばしようもないので断念。

そんな中でiPhoneでの基本的なプログラムのテストにオハジキを実装してみようと考えた。

玉をフリックで飛ばすというのはタッチインターフェースにも合うし、高フレームレート(1秒間の画面のコマ数のこと)を実現しやすいiPhoneでちょっとビリヤードっぽいもの(イメージではファミコンのルナーボール(もう20年前ですな))をやってみようかな、と思ったころから、手裏剣にしてアクションゲーム作りたいな、とはよぎるけど、まずはテストでiPhoneの動きを掴もうというところから始める。

そう考えつつも、製品としても30位以内に入れそうなくらいの内容がないと営利的な目的を果たせないと考え、AppStoreでのゲームをいろいろと参考にしながら、トップグループに入るためには、というフィーチャーと目標点をいろいろと企画に付け加えていく。この段階では期間は決められても、スケジュールとしてどこでなにをするかまでは決めることは出来ない。

サスペンスドラマを作るのに、犯人が決まってないのに、どこで犯人と対決するか決めるのが出来ないようなものだけど、目標期間内を精一杯使って出来る限りのチャレンジ目標をスケッチにまとめて行く。

 

実装を開始

 

そうして製品の外郭が出来てきたら、グラフィックを担当してくれる人と相談し、初期バージョン(プロトタイプ)に必要な最低限の素材の用意をお願いする。

しかし、初期バージョンのグラフィックは全て自分で用意してしまった。

だいたいのモノはグーグルの画像検索で近いイメージがすぐ見つかるし、それをiPhoneに適した大きさに加工するのも今のグラフィックツールでは非常に簡単なので、まずはそういった素材だけで仮組を作成。

実際に動くバージョンをグラフィック担当者に見せたり、既にあるテストのグラフィックのファイルを渡すことで、仕様書以上に正確な情報を渡すことが出来て、仕様上の間違いは激減(というか皆無)した。

プロトタイプでは、プログラムのテストという意味でオハジキが主なゲーム内容で、フリックで直感的に動くだけで喜んでいた。

しかし、当然やり込みできるようなものではなく、どこまで複雑な要素を入れるか、このバージョンを遊びながら考える日々が始まることになった。。。

 

続きはまた後日!

 

次回は技術的要素を公開します!

 

ゲーム内容はこちらです。